大手建設技術マンの知って得する!?ブログ

大手ゼネコンに勤めて10年以上が経っている中堅社員のブログです。建設業の魅力、よくないところ、技術的な課題、最近の動向など建設技術マンとしての知識や経験を公開したいと思います。

【投資分析】東証P 2130 メンバーズ

投資銘柄について分析してみました。

第1弾!

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社名:メンバーズ

会社概要HPはこちら👇

メンバーズ|ビジネス成果創出をゴールとしたデジタルビジネス支援

メンバーズのビジネスは2本柱で成り立っています。

①EMC事業(Engagement Marketing Center)

 大企業向けWeb、EC、アプリ、DX領域などの「デジタルビジネス運用」の支援

 2022年取引実績数:54社

 

②PGT事業(Product Growth Team)

 ベンチャー向け(大企業向けも開始)にデジタル組織の内製化支援

 2022年取引実績数:21社

*IT人材は2030年には最大79万人が不足すると試算されており、デジタル社会が急速に進む中、成長を継続するためには企業はデジタル部門を内製化することが必須。(欧州ではIT人材の半数以上が事業会社に所属)

 

取引顧客には、大京三井不動産レジデンシャル資生堂ソニーパナソニックアスクルココカラファイン良品計画JCBみずほグループ、ベネッセ、リクルートHD,楽天などがあります。

 

これらのビジネスでは、顧客との取引件数が増加するほど、売上高・営業利益ともに増加します。

 

メンバーズの将来性の鍵を握るのは、IT人材(メンバーズではDC:デジタルクリエイターと呼ぶ)の確保・スキルアップ × 高単価での契約

 

メンバーズの成長戦略がまとまっているVISION2030では、DCを1万人、EMC取引数200社、PGT取引数700社を掲げています。


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メンバーズの成長戦略を見る中で、特徴的なところは取引企業のデジタル化を単に進めるだけではなく、CSV経営(地域やステークホルダー、環境に対して企業がその役割を果していく)を推奨していることです。EMC事業やPGT事業にCSVを訴求することで顧客からだけでなく、投資家などのステークホルダーの信頼も得ることができると思います。

また、社長はPGT事業において、顧客のデジタル内製化ができるようになれば、需要がなくなるのでは?という問いに対して、顧客の課題であるデジタル化が進むのであれば、それでもいいと思っていると回答しています。

社会課題解決に向けて本気であることが伺えます。

VISION2030を見ると、とても応援したくなる会社だと感じました。

 

次に財務諸表を見ていきます。

財務諸表

現状の株価だとPER26、PBR3.6を超えており、割高感があります。

一方でROEが20%以上で9期連続で増収・増益となっています。これは顧客からの評価が高く、顧客の成果が上がっている証拠です。この傾向によりこれからもどんどん取引が増加すると考えます。

 

今現在の価値は、1,500円~1,600円が妥当なところだと感じますが、株価は将来を織り込んでいるので、2030年までの成長ストーリーが期待できれば、現状の株価はかなりの割安感があり、3000円くらいでもおかしくないと感じます。

 

昨今の市況から、各企業のデジタル化は急務であり、デジタル分野への投資は盛んになることは間違えありません。その中で、いかに取引顧客を増やすことができるか。

 

ベンチマーク銘柄として推奨します。

 

 

投資はあくまでも個人の判断ですので、くれぐれも参考の見解として下さい。